緊急投稿:ウエストミンスターでのテロと、駐妻が身を守るための注意点

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Pavlofox / Pixabay



怖れていたことがついに起きてしまいました。

2017年3月22日の午後2時40分ごろです。ロンドン市内、国会議事堂付近で男が車を暴走させ、通行人を次々とはねた後、ナイフで警官1名を刺しました。

結果、刺された警官を含め4人の方が亡くなられたそうです。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

事件発生時に私は家に帰っていて、第一報は旦那からのLINEで知りました。

とりあえずテレビをつけたところ、英語力が足りず話は分からなかったまでも、緊迫した雰囲気は十分すぎるほど伝わってきました。

一方で、窓の外はまったく変わらない日常です。同じ街で、今まさに同時進行で起きていることなのに、ちょっと離れただけでまったく現実感がありませんでした。

ところが、亡くなられた方の中には2人の子どもを持つお母さんもいたという話を聞いて、これは決して他人事ではないと思わざるを得なくなりました。

私も同じく、2人の子持ちです。もしこの子たちと出かけているときに同じことがあったら、と考えるだけで恐ろしくなります。

これから海外赴任しようとされている方も多いタイミングだと思いますので、急ではありますが私が赴任前に学んだことや今回ニュースを見て考えたことを、備忘もかねてお伝えします。

受け売りも多くて申し訳ないのですが、ひとつでも知っていればまさかの時に役に立つかもしれませんのでぜひ頭の片隅にでもとどめておいていただければ幸いです。

今回はまったく楽しい話でなくてごめんなさい。。。

正直なところ、この記事をアップしようか悩みました。
結果として1日温めてしまったのですが、思い切って世に送り出すことにしました。

テロの時代における駐妻の心得

まず知っておかないといけないのは、「テロは我々の力だけでは防げない」ということです。

ですので「いつか、テロは起きるだろう」という考えのもと行動するしかありません。

悲しい話ですが、日本を出るとそれが現実のようです・・・。

次に、テロが起こる場所はだいたい繁華街や何らかのイベントと相場が決まっています。

これも言うは易しなのですが、できるだけ大勢の人が集まる場所に用もないのに行かないこともテロに遭う可能性を減らすことになります。

でもやはりまったく行かない訳にもいきませんよね。

ちょっと話が逸れますが、ロンドンでは今「テロに屈しないという意思を示すため、できるだけ平常通りに振舞おう」という感じになっています。

駅や通りでの警察官の数こそ増えましたが、事件があったからといって学校が休みになったり、店が閉まったりということは基本的に起きていません。

こうした英国民の心意気は私も好きですし、尊敬すべきだと思います。

一方で、だからと言って次の事件が起きないかというとそれは話が別。

まずは日本にいるときより多少の緊張感を持つことからはじめるしかないかなと思います。

今のうちにやれるとすれば、例えばこんなこと

具体的にできることもそれほど多くはないかもしれませんが、ポイントとして知っておいたほうがいいことはいくつかあります。

・在留届を出しておく

これは基本です。今回もそうでしたが、割と早い段階からメールで情報が送られてきます。外出時には助かるので、必ずやっておきましょう。

・BBCやCNN等、その国で一番信頼できるメディアのアプリを入れておく

単にインストールだけではなく、プッシュ通知はあえてONにしておきましょう。うっとうしいかもしれませんが、本当に大事な情報を見逃すよりはマシかなと。

ちなみに、うちの旦那が今回の事件を知ったのはこれがきっかけでした。

・電車ではあまり音楽を聴かない

耳からの情報を自ら遮断することになるので、移動中はどうやら音楽を聴くのはできるだけ控えておいたほうがよさそうです。

・駅や建物内では非常口を確認する癖をつける

何かあったときに備えて、常に逃げ道を持っておくのが大事。

「こっちに行けばいい」ということが分かるだけでも、とっさのときの落ち着きが違うはず。

万一事件に遭遇してしまったら

考えるのも嫌ですが、不幸にして現場に居合わせてしまったときは

ひたすら「逃げる」のが最優先だそうです。

その際注意すべき点がいくつかあります。

・他人に流されない

聞いたことのない破裂音や、人の叫び声が聞こえたら即行動。
友達が一緒にいたら「一旦逃げよう」と自分から言うことです。
これも難しいですが、それでも動かない人がいたとしても、待たないこと。

・頭は常に低くする

特に爆発音や銃声がするときは、できるだけ頭を低くしましょう。ただし地震とは違ってカバンなどで頭を守るのは無意味です。

・離れ離れになっても探しにいかない

東日本大震災のときに言われていた「津波てんでんこ」の思想と同じですね。それぞれが安全を確保するのが最優先です。

・騒がない

怖いですが、声を出すと目立ってしまいます。なので何も言わずにひたすら逃げるということです。

参考:今回の事件から考える、持ち歩いたほういいと思われるもの

今回の事件がいろいろ報道される中で、外出時に用意しておいたほうがよさそうだと思ったものを挙げておきます。

半分思いつきみたいで恐縮ですが、それなりに理屈はある(はず)です。

そうは言ってもあくまで個人的な考えですのでご了承ください。

・お菓子と水

事件発生からしばらく、ロンドン・アイ(五輪のときにできた観覧車です)が止まってしまったと聞きました。また、今回はそうでもありませんでしたが、地下鉄も止まることが想定されます。

特に、ロンドンの地下鉄はほとんど空調が効いていないので、混んでいると思ったより暑くなることもあります。

ですからペットボトルの水は最低限持ち歩いたほうがいいでしょう。

また、子どもがいる場合はチョコレートのひとつもあると少し気分が和らぐかと思います。

・ハンカチ

火が出たり、転んですりむいたり、あるいは極端な話、建物が崩れてものすごい量のホコリが舞うこともありえます。

ですがこちらの人はマスクをする習慣がなく、代用できるのはハンカチくらいしかなさそうです。

※じゃ初めからマスクを用意すれば?と思われるかもしれませんが、上述のとおり悪目立ちは避けたほうがいいと思います。

・(厚手の)靴下

ヒールでとっさに逃げるのは厳しいでしょう。かといって裸足ではけがをするので、履く時間との兼ね合いもありますが、あったほうがいいかなと。

まとめ

・駐妻は海外にいるという緊張感を忘れないこと。
・常日頃からの情報収集と退路の確保を習慣づける。
・万一事件に遭遇したら、とにかく逃げて身の安全を図る。

次回はもっと明るいことを書きたいな。

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